大阪探検隊
📖 開発秘話マンガ ・ 第4巻

AIの歌を、
まとめて連れて帰れ

〜 Suno一括ダウンローダー、30分開発記 〜

作曲AIで曲を作りすぎた男がいた。その数、100曲以上。 しかし保存は1曲ずつ、手作業……。「まとめて持って帰りたい」—— その願いを、相棒のAIが約30分で道具に変えた。立ちはだかるのは、寿命1分の合言葉。全4話、どうぞ。

🎵 曲が増えすぎた ⏳ 合言葉の寿命は1分 🔐 保存しない安全設計 🎉 チェックして一括DL
ぼく曲を作りすぎた人間
クロード相棒のAI(Claude Code)
Suno歌をつくる作曲AI

💡 下線付きの用語(末尾に ⓘ)はクリック/タップで意味の解説がポップアップで開きます。専門用語は、その場で確かめながら読めます。

EP.01

💥 事件発生 — 曲が、増えすぎた

当サイトのジュークボックスに34曲。でも、それは氷山の一角だった。

1

作曲AI「」が楽しすぎて、気づけば作った曲は100曲超え。サイトの主題歌、J-POP風、作業用BGM……。しかも1回の生成で2テイクできるから、増えるスピードは2倍。

2

問題は保存。公式サイトでは曲ごとにメニューを開いて、ダウンロードを選んで……の繰り返し。100曲なら100回。指がつる。心が折れる。

ぼく曲はぜんぶ、ぼくの手元のフォルダで管理したいんだ。バックアップにもなるし。でも1曲ずつはもう無理!

クロード「一覧からチェックして、まとめて保存」できる道具を作ろう。まずは曲がどこにあるのか、調査からだ。

EP.02

🕵 調査 — 曲リストは「合言葉」の向こう

Sunoのサイトの裏側をのぞくと、仕組みは意外とシンプルだった。

3

調べてわかったのは2つ。①自分の曲の一覧は、Sunoの(プログラム用の窓口)に頼めばもらえる。②音源のファイル自体はという配信サーバーに置かれていて、曲のIDさえ分かれば受け取れる

ただし①には「本人であることの証明」が要る。それが——本人証明の合言葉だ。

💻 自分のPCの中 🎛 suno-bulk-dl 曲リスト表示・チェックで選ぶ 重複スキップ・進捗表示 📁 音楽フォルダ mp3がタイトル名で並ぶ 🎤 SunoのAPI(曲リスト係) 合言葉が正しければ 「あなたの曲一覧」を渡してくれる ☁ CDN(曲の倉庫) 曲のIDを伝えると mp3本体を渡してくれる 🔑 合言葉を添えて注文 📋 曲リストが届く 🎵 選んだ曲だけ受け取る 通信先はSunoの2か所だけ。合言葉はどこにも保存しない
🗺 しくみの地図。①合言葉を添えて曲リストをもらう → ②一覧からチェックで選ぶ → ③曲の倉庫(CDN)から選んだ分だけ受け取って、PCのフォルダへ。

クロード道具の本体はだけで書くよ。追加の部品を1つも入れないから、Pythonさえあればどこでも動くし、部品の劣化で壊れることもない。

ぼくで、その「合言葉」はどこで手に入るの?

EP.03

⏳ 強敵あらわる — 合言葉の寿命は「約1分」

合言葉は、ブラウザの「開発者ツール」から取り出せる。ただし、こいつが曲者だった。

4

Sunoにログインした状態でを開き、決まった命令で合言葉をコピー。それをツールに貼れば曲リストが届く——はずが、「期限切れです」

ぼくえ、さっきコピーしたばっかりだよ!? もう期限切れ!?

クロードこの合言葉、寿命が約1分しかないんだ。セキュリティとしては正しい設計だけど、のんびり貼ってたら間に合わない。合言葉は「コピーしたら、すぐ貼って、すぐ押す」。これが鉄則。

ぼくあと、コピーの命令を貼ろうとしたら「貼り付けブロック」って怒られたんだけど……。

クロードそれはブラウザの保護機能。初回だけ解除の合図を打てばOK。実行後に「undefined」と表示されるのも故障じゃなくて正常だよ。——この手の「初見殺し」、全部ツールの画面内にガイドとして書いておこう。

🛡 つまずきは、ぜんぶ画面に書いておく

期限切れ・貼り付けブロック・「undefined」表示・形式間違い……初見で必ずつまずくポイントを、ツールの画面内に手順ガイドとFAQとして常設した。さらに貼られた合言葉の形式チェックも追加して、間違ったものを貼ると日本語で理由を教えてくれる。未来の自分は、今日のつまずきを全部忘れているからだ。

EP.04

🎉 完成 — チェックして、まとめてお持ち帰り

合言葉を攻略すれば、あとは快適そのもの。一覧が出たら、選んで押すだけ。

5

画面に全曲リストがずらり。「未DLのみ選択」を押せば、まだ持っていない曲だけにまとめてチェックが入る。あとは「選択した◯曲をダウンロード」——進捗バーが伸びて、終われば「保存◯/スキップ◯/失敗◯」のまとめ表示。

1
同じ曲は2回落とさない

同名ファイルは自動スキップ。失敗があっても、もう一度同じ選択で実行すれば続きだけ落ちる。

2
2テイク問題も自動整理

Sunoは1生成で2テイクできるので、同タイトルには「_tk1」「_tk2」を自動で付けて区別。

3
生成中の曲は賢くスルー

まだ作りかけの曲を落とすと不完全なファイルになるため、自動でスキップして後回しに。

4
保存先は「正本」フォルダへ直行

保存先はいつもの音楽管理フォルダを既定に。曲リストはに覚えさせて、次回は合言葉なしで前回リストから選べる。

ぼく100回のポチポチが、チェック→ボタン1回になった……! 着手からここまで約30分って、うそでしょ。

クロード「自分専用」だから速いんだ。画面の見た目も配布の準備も最小限でいい。困りごとが具体的なら、道具は一瞬だよ。

1曲ずつの苦行が、
「選んで、押すだけ」になった。

EXTRA

🔬 おまけ — 「安全設計」を最初に決めた

合言葉を扱う道具だからこそ、書き始める前にルールを3つ決めた。

1
合言葉は、保存しない・送らない

トークンは曲リストを読むその瞬間に1回使うだけ。ファイルにもキャッシュにも残さず、Suno以外のどこにも送らない。

2
通信先は2か所だけ

つなぐのはSunoの「曲リスト係(API)」と「曲の倉庫(CDN)」の2か所のみ。それ以外への通信は存在しない。

3
外から触れない

ツールのサーバーは自分のPCの中からしか接続できない設定(127.0.0.1)。同じWi-Fiの別の機器からも見えない。

🧠 なぜ最初に決めるのか

安全対策は、あとから足すと必ず漏れる。「保存しない・送らない・外から触れない」を仕様の1行目に書いてからコードを書き始めれば、危ない設計はそもそも生まれない。これは今回のような小さな道具でも、大きなサービスでも同じ。

使い方のおやくそく。 このツールは、自分のアカウントで自分が作った曲を、自分のPCに整理保存するためのものです。トークン(合言葉)は有効な間アカウントの鍵として機能するので、他人に渡さない・素性の分からないサイトに貼らないこと。また、生成した楽曲の利用範囲(商用利用の可否など)は加入プランによって異なるため、Sunoの利用規約の範囲で使いましょう。

FAQ

❓ よくある質問

Q1. Sunoって何?

歌詞やスタイルを指示すると、歌入りの楽曲をまるごと生成してくれる作曲AIです。当サイトのジュークボックスで流れている曲もSuno製。1回の生成で2テイク作られるので、曲はどんどん増えます(それが今回の事件の発端です)。

Q2. 合言葉(トークン)を使うのは危なくないの?

このツールでは「読む瞬間に1回使うだけ。保存も送信もしない」という設計を最初に決めて作りました。逆に言うと、トークンを他人に渡す・よそのサイトに貼るのは、アカウントの鍵を渡すのと同じなので厳禁です。

Q3. このツールは配布してる?

していません。自分の曲を自分のPCに整理するための、完全に自分専用の道具です。ただし作り方はこの記事のとおりシンプルなので、生成AIに相談しながら誰でも同様の道具を自作できます。それがこの記事のいちばんの持ち帰りです。

END

🌙 教訓 — 「自分専用」は、最強のショートカット

朝9時半に相談して、朝10時には100曲がフォルダに並びはじめていた。

📌 この一件で学んだこと

  • 「自分専用」と割り切ると、開発は10倍速い。見た目も配布準備も最小限。困りごとが具体的なら30分で形になる。
  • 安全設計は、最初の1行目に書く。「保存しない・送らない・外から触れない」を決めてから作り始める。
  • つまずきは画面に書いておく。未来の自分は必ず忘れる。ガイドとFAQはツール内に常設する。
  • 失敗しても続きから。重複スキップと再実行の仕組みがあれば、途中で失敗しても怖くない。

このサイト「AI探検隊」は、AIで「Webサイト・音楽・画像」を実際につくって見せる場所です。 同じ日の朝には第3巻「ナレメーカー」も生まれました。1日で道具が2つ。 AIとの道具づくりは、思い立ったその日が完成日です。

「面倒」を、AIで道具に変える。
その入口は、すぐそこに。

ニュースを眺める側から、AIを使いこなす側へ。当サイトの実演記事から、はじめの一歩をどうぞ。

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